コーポレートサイトとランディングページの違いとは?

Webサイトを作ろうと思ったとき、「コーポレートサイト」と「ランディングページ(LP)」という言葉を耳にしたことはありますか?
簡単に言うと、Webページの種類のことなのですが、両者の違いが明確にわからず、「どちらを作るべきなのか?」と迷ってしまう担当者も少なくありません。
結論から言うと、コーポレートサイトとランディングページは目的も役割も大きく異なるため、用途に応じて使い分ける必要があります。この記事では、その違いを初心者にもわかりやすく解説し、実際にどのように活用すべきかを整理していきます。
1. コーポレートサイトとは?
コーポレートサイトとは、企業の公式ホームページのことです。会社の「顔」としての役割を持ち、以下のような情報を掲載するのが一般的です。
- 会社概要(所在地・沿革・代表者・理念など)
- 事業内容・サービス紹介
- 事例・実績紹介
- 採用情報
- お知らせやプレスリリース
- お問い合わせフォーム
コーポレートサイトは、企業全体の信頼性を高め、ステークホルダー(顧客、取引先、求職者、株主など)に広く情報を届けるためのものです。
👉 例えるなら「会社のパンフレットや名刺のような存在」であり、営業活動やブランディングの基盤になるものです。
2. ランディングページ(LP)とは?
ランディングページとは、特定の商品やサービスの販売、資料請求、問い合わせなど、具体的なアクションを目的とした1ページ完結型のWebページです。
特徴としては:
- 1つの目的(商品購入・資料請求・予約など)に絞って設計されている
- 縦長のレイアウトで、ストーリーを持って情報を展開する
- ユーザーが迷わず行動できるよう、リンクは最小限に抑えられている
- 広告(リスティング広告やSNS広告)とセットで使われることが多い
👉 例えるなら「特定のサービスに絞ったチラシや営業資料」のような役割です。短期間で成果を出すためのツールとして活用されます。
3. コーポレートサイトとランディングページの違い
それでは、両者の違いを整理してみましょう。
項目 | コーポレートサイト | ランディングページ |
---|---|---|
目的 | 会社全体の情報発信・信頼性の向上 | 特定サービスや商品の売上・問い合わせ獲得 |
対象者 | 顧客、取引先、求職者、株主など幅広い層 | 商品やサービスに関心を持つ見込み顧客 |
ページ構成 | 複数ページで会社全体を紹介 | 1ページ完結型、情報を順序立てて提示 |
デザイン | 企業のブランドイメージ重視 | 訴求力重視、コピーライティングやCTAを多用 |
流入経路 | 検索エンジン、名刺・広告、口コミ | リスティング広告、SNS広告、メール配信 |
成果指標 | 会社認知度、採用応募数、問い合わせ数など幅広い | コンバージョン率(購入、資料請求、予約など) |
4. それぞれのメリット・デメリット
コーポレートサイトのメリット
- 企業の信頼感を高められる
- 採用活動や広報活動にも活用できる
- 長期的にSEO対策の効果が期待できる
デメリット
- 短期間での直接的な売上にはつながりにくい
- 情報量が多く、ユーザーが欲しい情報にたどり着くまでに時間がかかる場合がある
ランディングページのメリット
- 特定の目的に特化しているため、コンバージョン率が高い
- 広告と組み合わせることで短期間で成果を出せる
- 訴求内容を柔軟に変更できる
デメリット
- 単独では企業の信頼性が伝わりにくい
- 広告に依存することが多く、長期的な集客力は弱い
5. どちらを作ればいいのか?
結論としては、どちらか一方ではなく、両方を目的に応じて活用するのが理想です。
- まずはコーポレートサイト:企業の基盤として必ず必要。信頼感を高め、長期的に集客の窓口となる。
- その上でランディングページ:特定のサービスを売り出したいときに制作。広告と組み合わせて短期的な成果を狙う。
つまり、コーポレートサイトが「会社の本拠地」であり、ランディングページが「特定のキャンペーン用の特攻隊」のような役割を担うのです。
6. 制作会社に依頼するメリット
最近では「無料でLPを作れるサービス」や「自分で更新できるCMS」も増えていますが、ビジネスの成果につなげたいのであれば制作会社に依頼するのがおすすめです。
理由は以下の通りです。
- ユーザー心理を踏まえた導線設計やコピーライティングができる
- デザインだけでなく、SEOや広告運用まで見据えた提案が可能
- 自社に最適な「コーポレートサイト+LP」の組み合わせを提案できる
まとめ
「コーポレートサイト」と「ランディングページ」は混同されがちですが、役割は大きく異なります。
- コーポレートサイト=会社の信頼性・ブランドを伝える場
- ランディングページ=特定のサービスや商品の売上・問い合わせを狙う場
どちらか一方で完結するのではなく、両方をバランスよく活用することで、Web集客の効果を最大化できます。
もし「自社にはどちらが必要なのか分からない」と迷っている場合は、まずは私たちに相談してください。ビジネスの目的や予算に合わせて、最適なWeb戦略を一緒に考えたいと思います。